映画『白雪姫』吉柳咲良 インタビュー
特集インタビュー
2025年03月19日 19時00分
『美女と野獣』『アラジン』のディズニーが、『白雪姫』を新たなミュージカル版として実写映画化!ディズニー初の長編映画であり、世界初のカラー長編アニメーションでもある『白雪姫』。1937年に発表されてから今日に至るまで、ヒロインの白雪姫は“世界で最も長く”愛され続けているディズニープリンセスであり、純粋で美しい心を持つ彼女の魅力は、時を超えてさらに輝きを増す。誰もが優しさを求める今だからこそ、白雪姫はスクリーンに蘇る――。3月20日(木・祝)に全国劇場にて公開される『白雪姫』は、ディズニーの『白雪姫』から生まれた最高のミュージカル・ファンタジー。
雪のように純粋な心を持つ白雪姫の願いは、かつてのような人々が幸せに暮らす希望に満ちた王国。だが、外見の美しさと権力に執着する邪悪な女王によって、王国は闇に支配されていた。女王は、白雪姫の “本当の美しさ”に嫉妬し、彼女の命を狙うが、不思議な森で出会った7人のこびとたちや、城の外の世界へいざなってくれたジョナサンに救われる。誰もが希望を失いかけた時、仲間たちと力を合わせ、白雪姫の優しさが起こした素晴らしい奇跡とは…?
白雪姫役には、『ウエスト・サイド・ストーリー』でゴールデングローブ賞主演女優賞に輝き、抜群の歌唱力を誇るレイチェル・ゼグラー。ディズニー・ヴィランズの中でも人気を誇る女王には、『ワイルド・スピード』シリーズや『ワンダーウーマン』シリーズのガル・ガドット。プレミアム吹替版では、白雪姫役を吉柳咲良、ジョナサン役をJO1河野純喜、女王役を月城かなと、魔法の鏡役を諏訪部順一が務める。監督は『アメイジング・スパイダーマン』『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ。さらに、『ラ・ラ・ランド』『グレイテスト・ショーマン』のパセク&ポールが新曲を手掛ける。この春、豪華キャスト&製作陣で贈る、驚きと感動に満ちた最高のファンタジー・ミュージカルが幕を開ける――。
今回、プレミアム吹替版で白雪姫役を演じた【吉柳咲良】を直撃!「白雪姫」に対する印象の変化や、収録で難しかった部分、女王役の月城かなとの印象、生放送の音楽番組や本作のイベントで生歌唱してみた感想、7人のこびとの中でイチ推しのキャラクターのほか、夢を叶えるため、夢を持ち続けるために大切なことについても語ってくれたよ♪
Q.収録を終えてみて「白雪姫」に対する印象の変化はありましたか?
吉柳咲良(以下、吉柳):思慮深くて優しくて、純粋なプリンセスというイメージがあったのですが、演じてみてもそれは変わらずでした。みんなが変わっていく姿や世界が動いていく姿を見て、白雪姫の心の美しさ、他者への優しさや思いやりの気持ちは、やはりとても大事なことだなと演じてみて改めて思いました。私もこんなふうになりたいと思いました。
Q.先日、ジョナサン役プレミアム吹替版声優のお披露目イベントもありましたが、ファンの方からの反響をどのように受け止めていますか?
吉柳:私が髪を切って初めて公の場に出た時だったので、「より白雪姫っぽくなったね」と言ってくださる方が多かったです。「大役を担うプレッシャーを感じながら頑張っていたんだね」と言ってくださる方もいて、その優しさがすごく嬉しかったです。
Q.先日、女王役の月城かなとさんともイベントでご一緒されたそうですが、どんな方だと思いましたか?
吉柳:目を奪われるというか、ずっと見ていられるぐらい美しくて。月城さんはほんわかした雰囲気のある方で、裏でもずっと「緊張するね。お水はありますか?」と気にかけてくださるなど本当に優しくて、お会いした瞬間、大好きになりました。宝塚歌劇団時代の月城さんの映像も拝見したのですが、すごくかっこいいんですよ!一瞬で恋に落ちました(笑)。凛とした美しさみたいなものが女王から感じられるのですが、女王の声から老婆になった時の声まで全部月城さんが担当されていて、難しくて大変だっただろうなと思います。老婆になった時の月城さんのお声も聞いたのですが、言われないと全く月城さんだと気づかないくらいで「うわ、すごい!」ととてもびっくりしました。
Q.収録で難しかった部分について教えてください。
吉柳:今までにアニメ映画の声優業を2度ほどやらせていただいていたのですが、吹替は今回が初めてで、意外と声のボリュームを出さないといけないという部分が難しかったです。(白雪姫役の)レイチェル・ゼグラーさんご本人の演じている繊細な感情の動きを声で表現するのは、とても難しいんだなとやってみて感じました。歌よりもセリフのほうが苦戦した記憶があります。
Q.監督からはどのようなディレクションがありましたか?
吉柳:「早巻きにならないように気を付けて」と。原音の声を聞きながらセリフを当てているのですが、スピードに乗ろうとすると、私のほうが早く終わってしまって尺が合わなくなることがありました。レイチェル・ゼグラーさんのセリフの尺と同じ長さのスピード感で喋ることを、意識しました。
Q.収録した自分の声を聞いてみて、自分の声の魅力や強みについて、ご自身でどのように分析されましたか?
吉柳:もともとの声はハスキーだと言われることが多いので、白雪姫を演じるときはツートーンほど声の高さを上げていました。でもそれがやりづらいとか、作っているというわけではなくて、ミュージカルでもそういう風にやってきたので、その時の質感を意識しました。割と音圧があるタイプの声質だと自分では思っていて、強い歌声だと言われることが多いので、意志を乗せやすい声だと思います。だからこそ、圧を与えすぎないようにと引き算をしました。プリンセスなので優しさみたいなものも見えるように、バランスを考えながらの作業でした。美しく艶はありつつも、柔らかさみたいなものも出せるといいなと思っていました。
Q.「白雪姫」は1937年に制作されたディズニー初の長編アニメーション作品ですが、本作は最新鋭の技術を駆使した実写映画です。本作を観てアニメーション版との違いなど、どのように感じましたか?
吉柳:観終わった後の満足感が大きくて、この作品をファンタジー・ミュージカルとして映画化することは、すごく素敵だと思いました。白雪姫の心の葛藤や成長が見えつつも、「白雪姫」という長年愛されてきた作品の良さが詰まっています。声の出演が決まった時にアニメーションを見返したのですが、実写版でもまさに「このシーン、アニメーションで見た!」というシーンが何度も出てきて、めちゃくちゃテンションが上がりました。二次元から飛び出してきた白雪姫って確かにこうだろうなとすごく感じました。
Q.プリンセス役を射止めた吉柳さんに、夢を抱いている同世代の皆さんに向けて、夢を叶えるため、夢を持ち続けるために大切なことをぜひお伺いしたいです。
吉柳:夢を見るのはただなので(笑)、誰かにどうこう言われたからといって辞める必要はないし、自分の人生は自分で決めるべきだと思います。最終的に行動できるかどうかは自分にかかっているし、何をするにも自分の人生の責任は自分にしか取れないと思っているので、諦めるのもやり続けるのも自由。自分が納得のいくように考えることが一番だと思います。もちろんそうはできない現実を私もたくさん経験してきたのですが、自信が持てないとか、悔しさやしんどさも知っているからこそ、夢を持ち続ける気持ちを捨てる必要はないと思っています。どこかで急に夢が叶う可能性が出てくるかもしれないので希望だけは持ち続けたいと思っています。
それと、意外と勢いも必要(笑)。歌もそうなのですが「この高さは出ない」と思うと、恐怖心で声帯も閉まるし、体がこわばるから、自分の体に声の出る通りを作れないんですよ。それと同じ感覚で、恐怖心で自分を押さえつけているうちは、どうしても一歩踏み出すのが怖くなってしまうので「勢いも大事だ」と思ってやることが必要になってきます。だからこそ、希望を捨てないでいたほうがいい気がするし、私もそれを大切にしてきたなと思っています。
Q.昨年4月にソロアーティストとしてデビューされて、生放送の音楽番組に出演されたり、本作のイベントで生歌唱されたりしていますが、生で歌ってみていかがでしたか?
吉柳:緊張感はやはりすごく感じていましたが、自分の歌唱が皆さんに届いて、届いたものを評価していただくところまでを想像して「絶対に歌い切らなきゃ!」みたいな気持ちで挑むことができました。本番は気合いが入るし、皆さんに見ていただけているという感覚で、すごく楽しく歌えました。お届けできる場をたくさん作っていただけたのはすごく嬉しかったです。
Q.生放送の音楽番組で、いろいろなアーティストさんと共演されていかがでしたか?
吉柳:音楽の力って素晴らしいなと思いました。竹原ピストルさんが歌われていた「逃がしてあげよう」という楽曲がすごく良かったんです。とても感動して、本当に素敵だなと心が動いた感覚がありました。新たな出会いというか、やはり生で聞くとすごい力があるんだなと改めて実感しました。
Q.SGSは10代から20代までの原宿系ファッションが好きな女の子が読者です。吉柳さんご自身は子どもの頃「プリンセスごっこ」をやっていましたか?
吉柳:「戦隊ごっこ」タイプでしたね(笑)。武道をやっている家系なので、いつも強くありたかったんだと思います。
Q.劇中歌「夢に見る ~Waiting On A Wish~」にちなんで、ご自身が今一番夢に見ていることについて教えてください。
吉柳:いつか帝国劇場の舞台に立ちたいです。大きな舞台に立つのをずっと夢見ています。いろんな役もそうですが、いつかコンサートもしてみたいですね。
Q.劇中歌「夢に見る ~Waiting On A Wish~」では、白雪姫の“変わりたいのに、変われずにいる葛藤”が表現されています。吉柳さんご自身は、自分を変えたくて行動した経験はありますか?
吉柳:「変わりたい」と思っている時って、一番葛藤や苦しみを感じていると思います。私自身は、今思い返してみれば「変わりたい」と思った時よりも、いつの間にか変わっていたということのほうが多かったです。「自分はこうなりたい、今の自分が好きじゃない」と思う時って、やはりたくさん考えるし、急にパッとそこから抜け出すこともあるから、悩める時に悩むのもいいなと思えるようになりました。
Q.個性豊かな7人のこびととして、おこりんぼ、先生、ごきげん、てれすけ、くしゃみ、ねぼすけ、おとぼけが登場します。吉柳さんがキャラクターとして選ぶなら誰推しですか?
吉柳:もう絶対おとぼけです(笑)。大好きなんですよね。本作を観てさらに大好きになりました。
Q.喋らなくてボーっとしたキャラクターですよね。
吉柳:超可愛いですよね。言葉を交わしていなくても、感情表現をたくさんしてくれているのがすごく可愛らしくて素敵だなと思いましたし、この映画を観た人たちは、きっとみんなおとぼけを大好きになります(笑)。
Q.読者に向けて、見どころを教えてください。
吉柳:誰が観てもきっと面白い作品だと思います。歌も映像もストーリーもすごくて、観終わった後充実感でいっぱいで、気持ちが高揚するんですよ。とにかく目が離せないぐらい面白いです。あとはレイチェル・ゼグラーさんの美しくて凛とした姿が印象的で、見れば見るほど愛らしくて、超キュートだと思いました。この作品で、夢を抱くことの素晴らしさをお届けできればと思います。
Q.ちなみに、収録していて一番ワクワクしたシーンはどこでしたか?
吉柳:どこだろう?やはり「ハイ・ホー」のシーンを見た時はすごくテンションが上がりましたね。映像がすごく綺麗なので楽しみにしていてほしいです。あとはラストのシーン。ミュージカルだったらみんなが手拍子するぐらい、スタンディングオベーションしたくなるほど。感動するシーンもたくさんあるし、とにかくキャラクターが愛おしいので、公開を楽しみにしていてほしいです!
ありがとうございました。
▼▼ [プレゼントの応募はコチラ] ▼▼
映画『白雪姫』吉柳咲良 インタビュー記念 “直筆サイン入りチェキ”/2名様
[プロフィール]
吉柳咲良
2004年4月22日生まれ、栃木県出身。
第41回ホリプロタレントスカウトキャラバン「PURE GIRL 2016」でグランプリを受賞。2017年、ミュージカル「ピーター・パン」にて、10代目ピーター・パン役として初舞台・初主演を飾り、2022年まで座長を務めた。近年の主な出演作に、NHK連続テレビ小説「ブギウギ」、日本テレビドラマ「マル秘の密子さん」、TBSドラマ「御上先生」、舞台「リンス・リピート―そして、再び繰り返す―」など。
また、ユニバーサルミュージック/Virgin Musicよりアーティストデビューしている。
雪のように純粋な心を持つ白雪姫の願いは、かつてのような人々が幸せに暮らす希望に満ちた王国。だが、外見の美しさと権力に執着する邪悪な女王によって、王国は闇に支配されていた。女王は、白雪姫の “本当の美しさ”に嫉妬し、彼女の命を狙うが、不思議な森で出会った7人のこびとたちや、城の外の世界へいざなってくれたジョナサンに救われる。誰もが希望を失いかけた時、仲間たちと力を合わせ、白雪姫の優しさが起こした素晴らしい奇跡とは…?
本予告
Q.収録を終えてみて「白雪姫」に対する印象の変化は…
Q.先日、女王役の月城かなとさんともイベントでご一…
Q.収録で難しかった部分について教えてください。吉…
Q.「白雪姫」は1937年に制作されたディズニー初の長…
Q.昨年4月にソロアーティストとしてデビューされて、…
Q.SGSは10代から20代までの原宿系ファッションが好き…
Q.読者に向けて、見どころを教えてください。吉柳:…
雪のように純粋な心を持つ白雪姫の願いは、かつての…
映画概要
【白雪姫】
3月20日(木・祝) 全国公開
原題:SNOW WHITE
監督:マーク・ウェブ
音楽:パセク&ポール
キャスト:レイチェル・ゼグラー/ガル・ガドット
プレミアム吹替版声優:吉柳咲良、河野純喜(JO1)、月城かなと、諏訪部順一、大塚明夫、津田篤宏(ダイアン)、平川大輔、小島よしお、浪川大輔、日野聡、井上和彦、中井和哉
オリジナル・サウンドトラック:ウォルト・ディズニー・レコード
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト:映画『白雪姫』
公式X:@disneystudiojp
© 2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
読み込み中です ...
{{title}}